次世代美容成分「幹細胞」なら、真のエイジングケアが可能!
いつまでも若々しい美しさを保つことは、多くの女性が抱える永遠の願い。そんな女性たちの間で、いま、幹細胞と言われる成分を配合した化粧品が熱い注目を浴びています。細胞を生み出す働きを持ち、細胞レベルからのエイジングケアを実現してくれると言うチカラの秘密はどこにあるのか。そしてどれほどの美容力を秘めているのか、解説して行きたいと思います。
次世代美容コスメと呼ばれるゆえん
クリーム、美容液、炭酸パックなどさまざまなタイプの化粧品が発売されています。お肌の美しさのもとである、2種類の細胞に働きかけることで効果を発揮します。その効果を最大限に求めるのであれば、単純に幹細胞を配合しているものを選んではダメですよ。
若返り美容を実現するメカニズム
お肌の細胞は、特定の2つの細胞によって作り出されていきます。幹細胞は、これらを活性化させてくれる嬉しい成分ですが、どのように生活に取り入れると良いのでしょうか?一見、有効に思える幹細胞注入には、注意が必要です。
美容成分としてエキス化されて配合される
多くのコスメの成分欄には、「幹細胞エキス」と表記されています。これは、有効成分を抽出してエキス化したもの。何故このような加工を行うのでしょうか?それには、吸収率アップの他に、希少な素材を守るためという理由がありました。
アンチエイジングのための最新エステ事情
幹細胞コスメを使用したエステのコースも、最近増えてきています。コースはフェイシャルが主流で、その美容効果に対する体験者の満足度も高いようです。ただ、調べて行くうちにエステならではの欠点も同時に見えてきました。
幹細胞とはそもそも何なのか
細胞分裂をすることで、細胞を作ることができる細胞です。
人の体には、大別すると4種類が存在しています。
- 全能性
どんな細胞も作ることができる(受精卵のみがこれに該当します)
- 万能性
特定の器官以外ならどれでも作ることができる
- 多能性
特定の範囲のものが作ることができる
- 単能性
特定のものだけを作ることができる
また、新陳代謝を司る種類のものも存在します。
特定の器官などを作る働きをする細胞で、下記のような種類が存在しています。
- 真皮層の繊維芽細胞
- 血を作る造血幹細胞
- へその緒に含まれる中間葉細胞
- 脳などに存在する神経幹細胞
- お肌を作る表皮幹細胞
このうち、美容に大きく関わってくるのは、「繊維芽細胞」と「表皮幹細胞」の2種類です。
繊維芽細胞が活発化すれば、真皮層をささえるコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などの量が増加し、お肌の弾力がよみがえります。
表皮幹細胞が活発化すれば、新たな皮膚細胞が作り出されターンオーバーが整い、赤ちゃんのような素肌感になることが期待できます。
歴史と今後について
近年注目されている幹細胞ですが、その存在は以前から研究者の間では知られていました。
しかし、技術的に受精卵から取り出すしかなく、倫理上の問題があり、使用することがためらわれてきたという歴史を持っています。
この成分の活用が進展を見せたのは、京都大学の山中伸弥教授が人工幹細胞である「ips細胞」を作成したことによります。山中教授はこれにより、2012年にノーベル賞を受賞されました。
こちらは主に、医療の面での応用が期待されています。
一方、美容業界の流れとしては、植物性のものが注目を浴びています。
原材料となる植物は、希少なウトピラー・スパトラウパーというリンゴや、アルガンツリーという樹木など。動物性のものと比較して安全性が高く、植物からそのまま取り出すことができますから、安定供給が可能となっています。
各化粧品メーカーが、現在も研究を続けている幹細胞。
これからますます活用が増えていくことが見込まれる、まさに次世代の美容成分です。